東京国際映画祭:クロージング上映『愛と卵について』

渋谷のシアターコクーンにて
インドネシア映画「愛と卵について」を見てきました。

ジャカルタの市場で生きる人々を描く群集劇。
インドネシア映画と聞いて、私が期待した
あのジャカルタの熱気、太陽の強い光は
あまり感じられず。聞けば全編セットでの収録作品とのこと。少し残念。

けれど、これはこれで箱庭的に描こうとしているのだと
解釈してみると、なかなか味わいがあって良かったです。
とぼけた明るさと混沌とした感じが
エミール・クストリッツァの『アンダーグラウンド』っぽいなぁとも思ったり。
特筆すべきは音楽。あの尺八のような音色を出す楽器が気になります。。
少し物悲しい音色が、熱気を冷ます清涼剤のよう。

インドネシアの文化をよく知らず、興味がある人にはオススメ。
(けれど、一般の上映館でかかることはないんだろうなぁ・・)

☆上映前に、これで映画祭が終了とのことで
 アジア映画の最優秀作品賞の授賞式がありました。
 受賞作品はマレーシア映画の「細い目」でした。
 これは観たかった~ザンネン!!!!!
 これもまた映画祭じゃないとお目にかかれないだけに。。