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「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」
もうすでに終わってしまったけど、先週の8日(展示最終日)に
森美術館まで見に行ってきました。(1週間も前のことだけど記録として)
ビデオ・アートだけの展示を観にいくのは初めてだったけど、
なかなか新鮮でした。
全体的に映像をスローモーションにして見せるものが多く、
なかには1分の撮影映像を、80分に引き伸ばして見せるという作品もあり。
いったい1コマどれくらいひきのばしてるんだろ。。私には計算できませんが><
じーっと目を凝らして見ないと、そのわずかな動きの変化も読み取れない作品も
あったりして、これはえらく観る側に拘束を強いるんだなぁと思ったり。
ぴんと来ないものは勇気を持ってスキップする必要があるということに途中で気づきました。
印象に残ったのは入ってまず最初にあった展示「クロッシング」。
とりあえず度肝抜かれます。気づいたら私口あんぐり状態でしたから。
「ドロローサ」(「悲しみ」の意)は、フォトスタンドのような向かい合わせの液晶モニターに映る
男女の作品。
実物はこんな感じ→ドロローサ
感情の波動のようなものがじわじわと伝わってくる、呼吸する絵画のような作品。
ちょっと家に欲しいかもと思いました。
「ラフト/漂流」は何の接点もない19人の男女に、いきなり大量の水が襲い掛かるというもの。
そのとき人はどうなるのか。
これもやっぱりスローモーションなのだけど、メッセージとしてはわかりやすかった。
ビル・ヴィオラ氏のコメントはこう↓。
「我々の生活をコントロールし悪影響を及ぼす見えない力に対する戦い」とヴィオラはこの作品を説明します。「私には最終的には一人の犠牲者も出ないということがわかっていました。我々の人生がいかに困難で悲劇的であろうと、人間は生き延び進み続ける道をいつも見い出すことを、私は固く信じているのです。」
そしてチラシやウェブでも表紙として使われている「《ミレニアムの5天使》」。
5つのスクリーンから各々天使が登場するのだけど、いったいいつ出てくるのかわからない。
その突如の出現を観る側は暗闇の中息を潜めて待つわけです。
「旅立つ天使」(この記事のトップにある写真)は得もいわれぬ幻想美で、
ビデオ・アートの本質をみた気がしました。
ほんとこれだけでも観にいったかいがあったというもの。
東京は終わってしまったけど、このあと兵庫に巡回するそうなので
お近くの方にはおすすめ。
ビル・ヴィオラ:はつゆめ展
参考になる解説:日刊デジクリ
SECRET: 0
こんばんは
リンクをありがとうございます。
ドロローサについて書いている人が少なかったので、
ちょっとうれしい…
SECRET: 0
やまみーさん、TBありがとうございました。
キレイなブログですね。
いろいろ書かれているので参考になります。
また遊びにきますね。
SECRET: 0
>lysanderさん
こんにちは。
ドロローサ、確かにコメントしてる人少ないですよね。地味な印象なのでしょうか。
lysanderさんのblog、アートに疎い私にはとても参考になります。
また立ち寄らせてくださいね。
>yesquireさん
ありがとうございます。ご近所さんということでもありますので、
また遊びに行きますね♪