月別: 2009年6月

エリアナ、エリアナ

日差しに夏の訪れが感じられた昨日、御茶ノ水まで出かけてきました。
アテネ・フランセ文化センターで開催されていた
国際交流基金提供アジア映画より「アジア映画の巨匠たち」
でリリ・リザ監督作品「エリアナ、エリアナ」を観るため。

ここは２年前にもヤスミン・アハマド監督の「ムクシン」などを観た場所。
今回はずっと観たいと思っていたインドネシアのリリ・リザ監督作品の上映に
運良く駆けつけることが出来ました。

「エリアナ、エリアナ」（原題：Eliana, Eliana 　2002）は
地方から大都会ジャカルタへ上京したきり音信不通だった娘と、
その娘に5年ぶりに再会した母。
2人の葛藤をジャカルタの一夜と共に描いた作品。

率直に言ってしまおう、私はこの作品がとても好きです。
観ていた終盤、不意に「ものすごく好きだ！！！」という気持ちが湧き上がってきました。
こんなに作品にひき込まれたのは久しぶりでした。

ひとつには私がかつて留学していたジャカルタの街の情景がとてもリアルに感じられたこと。
単にリアルというより、映画的なフィルターを通してちゃんと質感のある映像として観られたこと。
どう表現したものか難しいけど、かつてウォン・カーワイが「恋する惑星」で描いた香港の風景のような感じと近いような気がします。

もうひとつには、抑制の効いたストーリー。
これまで私の中でインドネシア映画とはベタに笑いや涙を誘うものか、独特の映画文法を持つ作品の
どちらかというイメージがありました。でもこの「エリアナ、エリアナ」はどちらでもなかった。
感情の機微をちゃんと掬い取って描いているところに
正直、「インドネシアにもこんなに世界へ通じる感覚の映画監督がいたんだ！」と感嘆し
観ながら感激してしまいました。

ジャカルタの夜を懐かしさだけなく新鮮さと共に味わえ至福のひととき。
DVD欲しくなってしまいました。インドネシアに次に行ったときに見つけたいです。
その前に、まずは自分の本棚に眠っているこの作品のノベライズ（数年前ジャカルタで購入）を読もうと思います。

画像：Copyright Japan Foundation

梅酒づくり。

我が家も初めての梅酒作りに挑戦しました。
スーパーにも青梅が出回るこの時期になると毎年「いつか作ってみたいな」と
思っていましたが、ついに実現しました。
それも自分の住まいが持てたから。（賃貸だけど）
独身ルームシェア生活はやっぱり仮の住まいと言う感じで
果実酒の瓶を置くのはどこか気が引けて出来なかったのでした。
思い続けて早5年以上ですから、念願かなってとも言えるかな。
瓶は無印良品の果実酒用２?。
ホワイトリカーと氷砂糖、そして肝心の青梅はスーパーで。
当初１瓶分を作るつもりだったけど、
買ってきてレシピを確認して気づいた。全部２瓶分の材料だということに。
日曜の夜に１瓶作って、急遽今日また１瓶買ってきて。
結局２瓶作りました。
瓶を洗って完全乾燥させるのと、青梅のアク抜き＆一粒ずつ丁寧に水気を拭くのだけ
少し手間かなと感じたけど、全体の工程を通じて感じたのは「驚くほどあっけなく作れる」ということ。
火を使わないせいもあってか、静かな部屋で黙々と梅のヘタとりをしていると
心が落ち着いてきて良い感じ。手仕事の気持ちよさを味わいました。
１瓶は出来上がったら実家の母にあげようと思います。

キャンドルの灯に。


青山一丁目にあるキャンドル専門店で見つけたキャンドルホルダー。
ちょっと解りにくいけど、内側に鳥や木の葉が描かれていて、炎のゆらぎに合わせるように
映し出された絵もゆらゆら揺れます。それはまるで幻灯のようで。
影絵のような物寂しいような懐かしいような雰囲気もあります。

ただぼーっと見つめていると、慌しい時間の流れからすっと抜け出せるような気がします。
今中に入れているキャンドルはラベンダーのアロマキャンドル。思ったよりほのかな香り。

この２つが今回買ったもの。右がカメヤマオリジナルのアロマキャンドル。
左がアメリカ産ヤンキーキャンドル。

初めて知ったのだけど、ヤンキーキャンドルというのは
アメリカで最も売れているキャンドルだそうで、日本だとこのカメヤマさんが販売代理店。
アロマオイルがものすごくたっぷり入っているのが特徴だそうで、火をともさずとも香ります。
この左側のヤンキーキャンドルも置いておくだけでブーケの香りがしっかり漂います。

しばらくは玄関の芳香代わりにそのまま置いておくつもりです。