行ってまいりましたシュヴァンクマイエル展。
ようやっと、です。なかなか遠いので。
シュヴァンクマイエル。
私は「オテサーネク」という彼の映画作品で
知ったのですが、妙にクセになる作家・監督です。 行って早々、併設館での映画上映を鑑賞。
30年以上前に発表された短編映画などを数本。
時代からいっても、実験的な要素が多く
眠りを誘いつつも脳髄に刻まれる異質な映像の数々。
7-80人規模の会場が満席だったのがこれまた驚き。
男女の比率はほぼ同じ。20代前後が多し。
ひとりで来ている女性がちらほらいました。
展示の方は、さらにディープなシュヴァンクマイエルワールドが
広がっておりました。
うーん、映画だけではわからないアーティストとしての
尖った感性がビンビン感じられる空間。
決して「好き」とか「良いなぁ」と思うわけではないのです。
けど、ついじーっと目を凝らして見入ってしまう、
そんな作品が多いのもまた事実。
映画「悦楽共犯者」で使用されたという
『自慰マシーン』実物があり、しかも動いていて唖然。
上にはモニターで映画のワンシーン(そのマシーンが使われている)が流れていました。
来館していた5,6歳の男の子2人とそのお父さんが、ブツに近づけず、
ちょい離れたところからボーゼンしていたのが
笑えるというか、こちらも恥ずかしいというか。。
そう、かなり変態チックなモノも多いのでした。
でも悔しいかな、それがまたちょっとエロティックだったり
するのです。
やはりクセになる監督シュヴァンクマイエル。
今回初めてシュヴァンクマイエルに触れる連れが
帰りに3000円近くする作品集を買ってました。
彼女曰く「何度もじっと見てしまう。これはどういうことなのか
突き止めたくなってしまう」とのこと。
自称アート嫌いの彼女がこの豹変振り!
シュヴァンクマイエル、一度出会うとハマって抜け出せなくなります。。
おそるべし。