友達のお誘いで世田谷文学館に行ってきました。
「ムットーニのからくり書物」展示が本日まで。
”ムットーニ”さんの名前は渋谷PARCOでの展示会でお見かけしたことはありつつ、初めはてっきり外国の方かと・・・ご本人はムットーニこと”武藤”さんなのでした。
でも今回作品を観て、「ムットーニ」というお名前は作品にマッチしてると思いました。
幻想的な世界観は、どこかヨーロッパ、しかも中欧あたりのすこしくすんだ感じを連想させます。
暗闇と光のコントラストといい、灯りの温度感といい、じーっとみているとなんとなく以前観たカレル・ゼマンの作品を思い出しました。
”からくり書物”という言葉のとおり、その小さな装置たちは、それぞれひとつの物語や世界観を表していて、小さな世界にとても大きな広がりを感じたのでした。小宇宙のような。
うーん、つい自分の部屋にもどれか欲しいな!と思ってしまいます。
(そのためにはそれに見合う広さと、洋風インテリアが必要だけど。。)
小説をモチーフにした作品もいくつかあって
海野十三「月世界探検記」の光のまばゆさと
夏目漱石「夢十夜」を原作にした「漂流者」の深く沈んでゆく気配のようなもの、が
特に印象的。
私は原作読んだことないけど、読んで知っているとまたより深く味わえるんだろうなぁ。
読んでみたくなりました。
「月世界探検記」の方は常設展示なので、別の機会でここを訪れた際に
また観たいなと思います。
館内にある喫茶室でひと休み。企画展にちなんで「ムットーニ・オレ」なるものが。カフェオレと金平糖のセットなのだけど、金平糖ってほんとに久々に口にする。懐かしいような新鮮なような。
ちなみに金平糖は企画展に展示されてた「道しるべの金平糖が導く8つのシーン」という作品にちなんでるのかなと予想。この作品もとても素敵だった。「覗く」楽しみがふんだん。
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あれまあこんなに楽しい企画展があったのですね。
>中欧あたりのすこしくすんだ感じ
というのが、気になります!
世田谷文学館へは行ったことがないのですが、それほど不便でもなさそうなので、常設展を体験しに、こんどぜひ行ってみます。
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>kirukiruさん
ぜひぜひ。kirukiruさんは多分気に入られるのではないかと。
常設展示だけでも味わえますよ。
世田谷文学館は最寄り駅から徒歩5分ほどですしわかりやすいです。
下北からだと電車乗り継いでも30分かからないんじゃないかな。
私もまた次回の企画展「向田邦子 果敢なる生涯」にいくつもりです。