『チェコ映画祭』初日。

恵比寿ガーデンプレイス内 東京都写真美術館にて。

お目当てはスロヴァキア映画『ガーデン』。

かなり実験的要素の強い作品とは以前から聞いた上での
鑑賞だったのですが、うーむ、なんだろうこの不思議な感触。
牧歌的だけどちょいエキセントリック。だけどのほほん。

詳細は後ほどレビューで形にするとして。

恵比寿駅に向う帰りの動く歩道までが
妙にふわふわと。いつもと違う帰り道。

ハリウッドでも邦画でもない、
ちょっと遠い国の映像はかなり刺激的でした。

『佐藤雅彦研究室展』最終日。

日曜日に出かけたらギャラリーが休み。
リベンジが最終日になってしまいました。

終業とほぼ同時にダッシュで駅へ。銀座に着いたのは
ギャラリー閉館時間の30分前。

とーぜんのごとくの大盛況。地下の映像上映など
入り口が人であふれかえってました。
汗だくになりながらも「10本アニメ」や研究室メンバーの
作品を暗がりの中で鑑賞。

イチバンおぉ!!となったのは「任意の点P」。
写真にあるとおり2つの穴を覗き込むと
頭の中で立体画が浮かび上がってくる。
私の場合、覗いて最初の3秒くらい「???」なのだけど
やがて鮮明な立体が!!

擬似立体ってこれまでもいろんなところで見てきたけど
”新たな世界が広がる”という意味で
これがイチバンかもしれない。

展示パネルをじっくり読める時間がなかったのが残念。
たまたま先日本屋でゲットした「広告批評」の
佐藤雅彦研究室特集を電車で読んで復習代わりとしました。

佐藤研究室が「”考え方”を考える」ところなのであれば、
今回の展示でワタシは「モノの捉え方」を
考えさせられることしきりでした。

満足満足。

仙台といえば パートⅡ

笹かまぼこ。
誰もが知ってる、そして牛タンよりは若干ありがたみが
薄れがちな(?)仙台名物の笹かまぼこ。

ところが今回、仙台の商店街にて見つけた笹かまぼこは
ちと違う!
阿部蒲鉾の一番町通り店でしか食べられない
その名も「番町揚げ」。

揚げたてあつあつの蒲鉾は、
衣サクッ!
中からチーズがとろ~り!

由々しき店構えのなかで、お茶と共にこんなに
美味しいものが味わえて1本100円とは
良心的すぎです。

仙台に行ったらぜひチェックしてみましょ♪

(あまりのウマさに忘れられず、連れは仙台駅の土産ショップ
でも置いてあるか聞いて回っていた。でも残念ながら
番町通り店にしか置いてないとのコト。)

仙台といえば

牛タン。



先週末、仙台に行ってきました。
地震の影響もさることながら、気になっていたのは
「牛タンが食べられるだろうか」
ということ。
昨今の牛タン価格高騰で、普通の店では食べられないと
仙台出身の人から聞いていたので。

でもあんずることはなし。
確かに店によって夜のみ営業、ランチでも味噌タン中心、
塩タンはこれまでの1.5倍の値段など制約はありましたが
旅人が手を出せないほどの値段ではありません。

写真は「利久」の牛タン定食。味噌タンと塩タンのMIXなので
手頃価格1,100円なり。

ウマー(^0^)

旅する音楽

ここ1週間ちかく、気づくと井上陽水の曲が
アタマの中で流れている。

きっかけは多分、先日学校の同期生が上海に行ってきたこと。
彼の道中blogを読んでいたら、ふとアタマの中で
陽水の「なぜか上海」が流れ始めた。
(上海つながりってのが我ながら単純)

先週大阪の友人からもらったメールのタイトルは「東奔西走」。
そしてまた陽水氏の「東へ西へ」が。

久々に思い出したら懐かしくなって、
ベストアルバムを棚から取り出す。

陽水の曲は、なぜか旅情をかきたてる。
そういえばTV版「深夜特急」のエンディングも
「積荷のない船」だったではないか(←名曲!)。

結局のところ、私は旅に出たいのだと思う。
陽水の曲を聴いたからそう思ったのか、
旅に出たい気持ちが陽水の曲を思い出させたのか、
どっちが先かは自分でもわからない。

次の旅にはどんな曲を連れていこうかな?

パークライフ 吉田修一

淡々と。ライトだけどお洒落すぎず、感傷すぎず。
現実のモノから(主人公の想像によって)異次元
に飛んでいく感覚が面白い。
日比谷公園=人間の内部みたい、だなんて。

でも油断してると、ハッと胸を突かれる表現が
ここかしこに。

「自分には何も隠すことがないってことを、
必死に隠している」

「周りの人たちとうまくやっていきたいからこそ、
土日くらいは誰とも会わず、誰とも言葉を交わさずにいたい」

ハッとしてしまったあなた。
何かが起こりそうで起こらない日常を
違った角度でかみしめたい人へ。

ぜひ。

満足度:★★★★☆

パーク・ライフ (文春文庫) パーク・ライフ (文春文庫)
吉田 修一

文藝春秋 2004-10

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「恋愛物語展」に行ってきました。

1ヶ月前のことだけど、ずっと記録残しておこうと
思ってたので載せてみました。

日本科学未来館の「恋愛物語展」。

入って驚いたのはその柔らかい雰囲気。
淡いピンク色の空間に気持ちもやわらいで、
お勉強モードから感じるモードにシフト。

各説明パネルには、
ワタシのような科学に致命的に疎い人間でさえも
思わずひきつけられてしまうようなキャッチコピーの数々。
魅力的なエピソードを読んでいくうちに、
「遺伝子」に健気さや愛おしさまで感じてしまったり。

展示の仕方次第で、イマジネーションをこれだけ広げられる、
そんなことにも気づかせてくれる企画展でした。
大満足!

幸福な食卓  瀬尾まいこ

小説で声をあげて泣きながら読んだのって
一体いつぶりだろう。

気持ちのよい文体。
ずっとその世界に浸っていたいような心地よさが、
一瞬にして悲しみに変わる。

それはまるでドラマのワンシーンのようで。
すごく映像的。
だけど全体には小説ならではの
おだやかな空気感・匂いに満ちあふれている。

主人公の女の子が、あまりに自分の高校時代と
同じで嬉しくなってしまった。
10代のとき読んでたら、きっとバイブルになっていた。

自分の周りに思春期の女の子がいたら、絶対読ませたい。
そう思わずにはいられない、心強くなれる作品。

満足度:★★★★★

幸福な食卓 幸福な食卓
瀬尾 まいこ

講談社 2004-11-20

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古都散歩~奈良

先週末、奈良へ行ってきました。
午前中、ひとりでてくてくと。
春日大社から奈良公園を抜けて若草山(残念ながら閉山中だった)、二月堂の境内から
奈良市街を眺め、裏参道を通って東大寺へ。

30℃越えの暑さがじわじわじっとりと、カラダを疲労させます。
曇ってるからまだ平気でしょ、と思ってたら甘かった。
東大寺に着く頃にはヘロヘロ、熱射病気味でダウンしてしまいました。
新しい靴なんぞで行ってしまって靴擦れもあって、かなりイタイ観光でした。

とはいえ、精神的にはかなりまったり、ほっこりとできました。
渋みがあって滋味深いというか。ほどよく寂れた雰囲気に、ささくれだっていた私の気持ちも
静まっていくのが感じとれました。

写真は春日大社の本殿。
朱色があざやか。でも京都ほど赤っぽくなく、なんとなく「柿の色」をイメージさせます。
(昨晩、柿の葉寿司を食べたから??)